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データセンター内のすべての情報機器類と什器類を安全に撤去・処理するには?

データセンター移転に伴った全アイテム消去と撤去処分

データーセンターには、サーバーシステム一式、バックアップメディアなど多数の機密情報が入っているため、万が一もないようデータ消去して処分をする必要があります。

その例として、データセンター統合移転時に全ての情報機器と什器類をどのように安全に同時に処分したか、ある保険会社での事例をご紹介いたします。

業種: 保険業
業種
詳細:
国内有数のシェアを有する損害保険会社
従業員
数:
10,000名以上
拠点数: 500拠点以上
ご相談
内容:
データセンター移転統合に伴うサーバールーム撤去

  • ・不要となる情報機器全てを処分したかった
  • ・サーバールームの什器類も処分したかった
  • ・高セキュリティ・短期間で処理したかった

  • サーバー、情報機器1万点のデータ消去
  • オフィス家具、什器はリサイクル回収
  • 対象物、作業毎のチーム編成で対応

  • サーバーアンマウント/撤去
  • サーバー/PCデータ消去
  • 光学/フラッシュメモリ破壊
  • 磁気破壊/物理破壊
  • 什器撤去/リサイクル
  • 情報機器/什器廃棄


1.ご状況と支援内容

お客様のご状況

サーバー600台とバックアップメディア数千本が保管されているデータセンターの統合移転が決定され、サーバーシステム一式、PC、磁気メディアなど複数のサーバールームにある情報機器の大半を処分する必要がありました。

データセンターの情報機器処分には高いセキュリティレベルが求められており、対象数も約10,000点と多いことから、どのような処理をすれば高いセキュリティレベルで短期間で全てを処理できるか思案しておりました。

また、統合移転のため、サーバールームにある机・椅子・OAラック、バックアップメディアを保管してる大型のオートラックなども撤去して処分することとなっていました。

解決のご提案

サーバー消去の世界標準規格でもある各国政府認定の消去ソフト「Blancco」を使用したソフトウェア消去を先ずは実行し、その後に専用機器で記録媒体にドリルで穴を開けて物理的に破壊する事をご案内。

バックアップメディアのテープ類やLTO等の磁気メディアは、磁気破壊装置で強磁場を照射してデータを破壊。その後に物理破壊する二重消去をご案内。RAID構成などで使用していたHDDはHDDを抜き出してデュプリケーターでソフトウェア消去後にこちらも二重消去となる物理破壊をご提案。

情報機器全ての製品シリアルを取得してから作業を実施し、破壊前と破壊後の写真を撮影して提出する事もご提案。

サーバーラックや机、椅子、メディアを保管していたオートラックなどサーバールームにある什器類は撤去・解体後、回収してリサイクルセンターで処分することに。

サーバーアンマウント部隊・カテゴリ毎のデータ消去部隊・撤去搬出部隊を同時に稼動させ、1週間で終了させる予定としました。

2.【解決作業】ワンストップ処分

データセンター内の情報機器とオフィス什器をすべて処分

移転時の処分ワンストップソリューション

お客様が管理している機器リストを頂き、ソフトウェアによるデータ消去が必要なサーバー・HDDのデータ容量と接続インターフェースを確認し、メイン機器のデータ消去時間を算出。

これに加え、二重消去分のHDDやテープメディアなど磁気破壊と物理破壊消去作業を合わせて全記録媒体の合計データ消去時間を算出し、完了工程時間を確定させ作業を開始。

サーバーにはストレージ、スイッチ、ハブ、UPSも含まれており、データ消去後のアンマウント時にラックと一緒に全てを撤去。

サーバーラックの他、作業に使用していたテーブルや椅子、メディアを保管する大型のオートラックやキャビネットなど什器類も撤去。大型の什器はその場で解体して搬出。

廃棄する什器類は回収後リサイクルセンターにてリサイクル処理を施しマニュフェストを発行。

情報機器とオフィス不要品のワンストップ同時処分サービスとは・・・
情報機器と不要品を一気通貫で同時に処分いたします。情報機器は全国の拠点訪問回収からデータ消去、買取を事務代行まで含めて実施いたします。オフィス家具や什器類は撤去解体し、三段階資産評価によりリユース・リサイクル買取と廃棄処分をいたします。

3.【解決作業】サーバー含め全アイテムのデータ消去

各種世界基準のデータ消去手法で全ての記録媒体に対応

オンサイト(現場)で安全に二重データ消去

【サーバー】
サーバーのドライブにアメリカ国防省・NATOなど、各国の政府機関・公的機関などから認定を受けている「blancco」をインストールし、サーバー内部から上書き消去。消去後にHDD専用物理破壊機を使用しHDDに穴を開けて物理的に破壊。

【PC】
HDDを抜出してオンサイト用の高速デュプリケーターにより、
1度で同時に6台分のデータを消去。その後サーバー同様に物理破壊機により破壊。

【バックアップメディア・USBフラッシュ等】
LTOやテープメディアなどは直流強磁場を照射して、記録しているデータを一瞬で破壊。磁気消去破壊の証明は機器を稼働させないとわからないため、磁気消去後に物理破壊も実施し、破壊前と破壊後の写真も提出。フラッシュメモリは専用粉砕機を使用し粉々に粉砕してデータを破壊。

オンサイトデータ消去サービスとは・・・
お客様の事務所や倉庫・データセンター内など、出張でのデータ消去作業にも応じます。オンサイト(現地)での作業によりお客様の目の前でデータを消去する事で、運送中の事故などのリスクを軽減し、より上位レベルでのセキュリティを実現します。

4.お悩み解決支援の結果

高いセキュリティレベルのデータ消去をご要望されていたため、オンサイトでソフトウェア消去後に物理破壊・磁気消去を実施いたしました。サーバーのデータ消去チーム、磁気破壊チーム、物理破壊チーム、撤去・解体・搬出部隊のチーム編成により、7日間で10,000アイテムの処分を完了いたしました。

万が一もないデータ消去方法と、サーバールームの情報機器類とオフィス家具・什器の同時処理を行ったため、対象物毎の業者選定や日程の調整、見積・発注業務、作業全般においてお客様の手間を大幅に削減させ、短期間でサーバールームにあるモノ全てを処分出来たため、移転統合作業に集中して頂くことが出来ました。

5.当社[活業]ご支援ポイント

〜全ての情報機器の安全な処分・什器を撤去するには〜

・対象物毎、作業毎のチーム編成
・対応が難しいサーバーデータ消去とアンマウント撤去
・記録媒体に応じたデータ消去
・情報機器とオフィス不要品の同時処分

6.使用した専用機材や車両、設備類

1.データ消去ソフト「Blancco」・・・サーバー/PCデータ消去
2.デュプリケーター・・・HDDデータ消去
3.磁気破壊機・・・磁気テープメディア破壊
4.物理破壊機・・・HDD破壊
5.メディア粉砕機・・・USBフラッシュ等を粉砕

磁気破壊機とは

専用装置にて直流強磁場を瞬間照射し、HDD等の磁気記録媒体に記録されているデータを一瞬で完全破壊します。

主な対象物

・CD/DVDなどの光学メディア
・USBフラッシュなどのフラッシュメディア
・FDDやLTOなどの磁気メディア

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サーバーを適切に処分するには

企業の中枢機器であるサーバーシステム一式の処分方法

重要な機密情報を取扱いしているサーバー、どのように処分するのが適切かご存知ですか?
処分を任されているご担当者様に安全に手間なく適切に、サーバーとシステム一式を処分するノウハウをご紹介いたします。

□サーバー

  • ラックマウント型
  • タワー型
  • ブレード型

□ラック内一式

  • サーバー
  • ストレージ
  • スイッチ
  • ハブ
  • UPS
  • コンソールモニター

  • ・機器の劣化により入れ替えしたい
  • ・新システムに移行したい
  • ・ダウンサイジング化によるラック内機器の移設撤去

  • 技術者による円滑なオンサイト作業
  • ラック含めた一式の撤去回収
  • 複数データ消去を重ねる安全処理

1.処分の一元化を必要とするサーバー一式

ラック内一式の処分方針を確定させ、撤去搬出・データ消去は専用知識と技術を有する業者と連携して安全・確実に処理を行う事がお勧めです。

数が多いと社内対応では厳しい!?

24時間365日、止まることなく動き続けられる高い耐久性と安定性のあるサーバーマシンも、経年劣化や新システムへの移行、クラウド化等に伴い最後は処分する必要が出てきます。

サーバーはラックにマウント・接続されているのでアンマウント作業が必要ですし、大型サーバーなど場合によっては電気工事・解体工事まで必要になることもあります。

サーバーラック内にはバックアップメディア・スイッチ・ハブ・UPSの他、コンソールモニターも付随し、ラック自体の撤去やラックレールの処分等様々なモノが処分時には付随しますので、処分の一元化が必要です。

そして、データ消去にはクライアントPCより遥かに高い安全処理な情報管理を求められますので、サーバー処分時には自社内だけで行うのは難しいのが現実かと思われます。

2.専門知識と技術を要するサーバーの取扱い

サーバー処分には知識、技術、経験が必要

サーバーは若干リース品の方が多いと思われますが、リース締結時の返却方法については、サーバー本体だけではなく、ラック内に入っているネットワーク機器なども含めて機器の返却する場合も多く、先ずはお客様側で契約締結時の内容をご確認いただく必要があります。

処理を外注するにしても、コンプライアンスを遵守している業者を前提とし、実機と返却リストとの照合、電源や配線類、総合的にサーバーに対する知識を持っており、アンマウント・データ消去をデータセンター内で行ってくれる業者を選択するのが最適かと思われます。

また、大型・特殊なサーバーなどは電源がラックに直付けされ、分電盤に繋がって場合もあり、電気工事や解体工事が必要になることもありありますので、サーバーの処分にはクライアントPCより高い知識・技術・経験が必要とされます。

3.撤去・回収時に事前に知っておきたいポイント

サーバーの処分には専門業者の支援も欲しい

事前確認と下調べが大切

■処分前に
製品やレンタルサーバーのデータやドメインなどの移行手順書をご確認頂き、サーバー処分に関する移行作業等を完了させていただきます。内部のソフトウェアもリース時には含まれる場合が殆どなため、リースの範疇と返却範疇の確認と実機と返却リストとの確認照合も返却前には行います。

■付属品の処分方針
サーバーラックに搭載されている機器にはスイッチやハブ、UPSの他、DATやMOなどのデータバックアップする機器がありますので、付随する機器の処分方針も決めておきます。また、機器だけではなくサーバーラックや架台やラックレール、付属ケーブル等の処分方針も決める必要があります。

■搬出経路の確保
ラックの撤去には搬出経路の確保が大切です。一般的には42Uの19インチラックが大半だと思われますが、高さが2mはあるため、搬出時の間口やエレベーターの高さを予め調べておきます。入らない場合には階段からの手降ろしとなります。大型装置の場合には床パネルの耐荷重を考慮しての鉄板養生なども必要となってくる場合もあります。

専用業者と組むのが最適

■電源と抜線
サーバー機器やデータに対する保証は誰も出来ないので、移行終了後に電源のオフを確認した上で抜線をいたします。抜線されていない場合にはアンマウント作業に時間がかかることも予想されます。また、前途したように電源ケーブルがラックに直付けされており、尚且つ分電盤に直付けされている場合には、分電盤のブレーカーを落とす・絶縁処理を施すなど有資格者による電気工事が必要となり、お客様ご自身では難しい場合がありますので、専門技術者のサポートが必要になります。

■サーバーアンマウントとラック撤去
ラックに接続されているボルトをドライバーで取外します。サーバーのアンマウント方式は筐体形状問わず問わずほぼ同一ですが、ねじ山により使用工具も変わってきます。U数によってはかなりの重量となるため、作業人数もそれによって変わります。ラック撤去には床面に止めたアンカーと免震装置(耐震固定)を取外して撤去いたします。

4.サーバーデータを安全に消去するには

3回上書き消去後の磁気破壊・物理破壊でデータを読み書き不能に

3種類のデータ消去方法

企業の中心機器といえるサーバーにはクライアントPC以上の重要なデータが含まれており、安全に確実にデータ消去をする必要があります。セキュリティと作業工程管理の厳しいデータセンター内でのオンサイト作業経験とデータ消去方法を豊富に持つ業者に依頼するのが好ましいと思われます。

■専用ソフトウェアによる上書き3回消去
専用のソフトウェアを用いる事によりサーバーのデータ消去を行います。サーバーのドライブに専用のソフトウェアをインストールし、コンソールモニターを見ながら内部から上書き消去を行います。サーバーの場合にはクライアントPCより多い回数の3回上書きで、より確実に消去させることを希望する企業も多くいます。

ストレージの消去はインターフェースの転送速度により消去時間が変わるため、インターフェースの仕様を確認し、おおよその消去完了時間も業者に確認しておく方が良いと思われます。場合によっては一昼夜かかる事もあります。

RAID構成のサーバーの場合には、消去出来る専用機器と技術が必要になることもあります。デュプリケーターを用いて1度クイック消去を行ってから専用ソフトウェアで消去いたします。最新の機器やエンタープライズ向けのストレージにも対応できる消去方法を持った業者に相談するのが良いと思われます。

■強力な磁気照射でデータを破壊
また、何かしらのHDDエラーでソフトウェア消去が出来ない場合には専用の磁気破壊機により直流強磁場を照射して、HDDに記録されているデータを破壊します。サーバーに付随するバックアップメディアであるDAT、LTO等もこの磁気破壊専用機でデータを完全破壊してから処分いたします。

■ドリル付きHDD破壊機により物理的に破壊
また、ソフトウェア消去後にHDD専用の物理破壊機でHDDに強力なドリルで穴を開けて物理的に破壊して処分する方法もあります。このようにサーバー処分に伴うデータ消去は、安全に確実に消去する必要があり、ソフトウェアによる論理消去だけではなく、磁気破壊と物理破壊まで全てを希望する企業もあります。

■サーバー付随物のデータ消去
スイッチなどのネットワーク機器にはIPアドレス等が含まれるため、それらも初期化します。初期化にはサーバーやネットワーク機器の専門知識と技術を有した者が実施します。サーバー一式の処分時には、サーバーデータ消去と同時にネットワーク機器の初期化も行うのが一般的です。

5.処分費の内訳

アンマウント・データ消去・撤去搬出・処分費が一般的

システム一式の処分なのかサーバーのみなのか

主な費用項目は一般的には、アンマウント作業費・データ消去費用・撤去搬出費・処分費となります。

ただ、先述したようにサーバーの電源回り、U数と重量により、専門技術者の手配人数と搬出人数が変わるため、先ずは業者の下見と処分方針に対する相談から見積りを貰うことからかと思われます。

この他に下記のようなことで費用が変わってきます。

1. 作業実施の時間帯(深夜・土日などは割高)
2. 電気工事の必要性
3. 抜線の必要性
4. データ消去方法(3種類全てやるかどうかなど)
5. データ消去証明書の提出(消去ログや破壊写真の有無)
6. リース会社への移送返却
7. サーバー本体のみかラック含めシステム一式の処分か

サーバーとシステム一式の売却が見込まれる場合には、作業費が圧縮され処分コストの低減が実現されますので、予め機器リストを用意して業者に見積を取ります。エンタープライズ向けの大型スイッチやUPS等も売却対象になるケースもありますので、サーバー本体以外にも処分費の削減が見込まれます。

サーバールームの什器やケーブル類、レールやラック等の処分には一定の撤去処分費がかかってしまうため、付随品の取扱からサーバー本体のアンマウントとデータ消去・撤去・回収・売却・廃棄・返却と全てを行える業者でないと、結局は複数業者に依頼する管理の手間と作業費用が上がってしまいかねません。

何よりサーバーは企業の中枢に位置付けされている機器のため、「安全・安心に処分する」ことがコストより大切になってくると思われます。

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HDD物理破壊機

テクニカルセンターとオンサイト(現場)でHDDを物理破壊する際に使用する機材をご紹介致します。

使用用途

2度と使えない様にHDDを物理的に破壊する専用機械です。
内蔵されたドリルにより2~3tの圧力をかけHDDに穴を開け貫通破壊いたします。
通電しない等、データ消去ソフトで対応できないPCからHDDを1台1台抜き出して物理的に破壊いたします。
リユース買取でなくなるため、PC買取金額は下がりますが、2度と使えなくしたいご要望に応える専用機器となります。